樋口三郎の授業情報@龍谷大学先端理工学部数理・情報科学課程

樋口三郎の授業情報@龍谷大学先端理工学部数理・情報科学課程

PC+スマホのマルチデバイスでビデオ会議:マイクのない瀬田学舎の実習室PCや自宅デスクトップPCでビデオ会議に参加する方法

瀬田学舎の実習室PCから, Meet, Zoom, Teamsなどのビデオ会議に参加するには, 適切なマイク, イヤフォン(, カメラ)を接続する必要がある*1. 自宅用個人PCについても同様(最近のノートPCには内蔵されていることが多いから, デスクトップPCの場合が主だろう).

マイク, イヤフォン(, カメラ)が一体になっていて一度に接続できるデバイスがないか? と考えるとスマホ? しかし, 接続するには, スマホとPC双方に(ものによっては有料の)アプリ*2をインストールする必要があるので, 管理下にある実習室PCでは実行できない.

ここで発想を変えると, PC, スマホに, それぞれビデオ会議のローカルアプリ, スマホアプリをインストールして, 両方のデバイスからビデオ会議システムにログインして, 同一のビデオ会議に参加して, 大画面のPCで画面共有したりされたり, キーボードとマウスでOfficeアプリを使ったりし, スマホで会話やカメラをすればいいのでは?

接続手順

  1. スマホにビデオ会議システムのモバイルアプリをインストールしておく.
  2. スマホにイヤフォンマイクを接続する*3*4.
  3. スマホWi-Fiに接続する.
  4. PCでアプリまたはブラウザからビデオ会議システムにサインインする
  5. スマホアプリからビデオ会議システムにサインインする*5

ビデオ会議システムごとの注意点

m個のデバイスから同じ会議に参加したとする.

Google Meet

詳しい接続手順

  1. デスクトップPCで会議に参加しようとすると, カメラがないと言われるがそのまま進む. ミュートはされていないが, マイクはないので気にしない. f:id:hig3:20200731152200j:plain
  2. 次にスマホのアプリから会議に参加する.
  3. 自分のアイコンやカメラ画像は m 個表示され, デバイスごとの mute, unmute 状態が表示される.

f:id:hig3:20200731152243j:plain

他の人が見ても, 自分のアイコンやカメラ画像は m 個表示され, デバイスごとの mute, unmute 状態が表示される. 使用前使用後ではありません.

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教員向け

  • 授業内ルールで禁止しない限り, システム的には上記のことはできてしまうので, 代返やもぐりと間違えないように注意.
  • 複数デバイスでの参加は, Meetのミーティングの接続数上限で複数とカウントされると思われる(少なくともログインを要求しない場合). 接続数上限の1/2程度以上の受講者がある授業では, 複数デバイスの参加により上限を超える心配がある.

Zoom

* 1アカウントのマルチサインインは, 1PC+1Tablet+1Mobile が上限という記事がある. 実際, 同じアカウントで異なるPCからログインしようとすると, 1個目のPCから強制ログアウトされる. ライセンスの上限を超えないように注意が必要. * Zoomで1人のユーザーが複数のデバイスで使用できますか? – Zoom-Support * サインインしていてもいなくても, 参加者リストにはm個の名前(異なるものに変更できる. 龍谷太郎カメラ, 龍谷太郎共有, などと命名することも考えられる), m個のカメラ画像が表示される. * スマホアプリ ‎「ZOOM Cloud Meetings」をApp Storeで

教員向け

  • 授業内ルールで禁止しない限り, システム的には上記のことはできてしまうので, 代返やもぐりと間違えないように注意.
  • Breakout rooms を使うときは, 学生1人のm個のユーザは, 同じ room に入れないとおかしなことになる(自動の振分けでは考慮されない. 手動で修正するしかない).
  • 複数デバイスでの参加は, Zoomミーティングの接続数上限で複数とカウントされると思われる(少なくともログインを要求しない場合). 接続数上限の1/2程度以上の受講者がある授業では, 複数デバイスの参加により上限を超える心配がある.

Microsoft Teams

教員向け

  • 1ユーザが複数デバイスで参加するとき, 通信状況によっては, いずれかの画面表示が, 単一デバイスでの参加と異なるものになる(グリッド表示に限られるなど)ことがあると聞く.

そもそも論:この記事の趣旨と異なり, イヤフォン, マイク, カメラを直接PCに接続する方法

hig3r.hatenadiary.com

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*1:龍谷大学瀬田学舎のPCでビデオ会議に参加するためのヘッドセット・イヤフォン・マイク・カメラ準備 - 樋口三郎の授業情報@龍谷大学先端理工学部数理・情報科学課程 貸出PCはマイク, スピーカー(, カメラ)を内蔵している

*2:

*3:有線でもBluetoothでも可. Bluetoothならスマホに充電ケーブルもつなげる

*4:マイクとスピーカーはスマホに内蔵されているが, 他の人のいる実習室内では, 大きな声は出せないし, ハウリングの危険があるので

*5:逆順でもよい

*6:muteかどうかの表示は未解明. 他ユーザに対してはunmuteデバイスが1個でもあればunmuteと表示され, 当該ユーザに対してはアプリ/ブラウザごとに自アプリの状態が表示される, か?

*7:スマホ用ゲストユーザを発行すれば2名として表示させることは可能だが, ゲストユーザの本来の使用方法ではないだろう

瀬田学舎計算機実習室での講時内ハイブリッド授業(ライブ配信)検討

講時内バイブリッド授業では, 教室内学生, リモート学生, 教室内教員が相互に音声で発言, 聴取できる必要がある. この観点から, 瀬田学舎の計算機実習室の機能について述べる

教室の機能

CaLaBo LX(CALL教室はEX)が導入されている. CaLaBo LXは教室内のみで使える画面共有ソフトウェア. EXだと音声会話が加わる. 教卓設置PC(教員PC), Blu-ray player, 持込PC(外部PC=VGA, HDMI, Miracast), ビデオ(RCA) などから選んで, 教室のプロジェクターやスピーカーに出すことができる. 映像を学生用PCに送ることもできる. キャプチャ入力の映像も学生用PCに送れる.

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教室AVシステムのマイクはPCと独立

教室内学生-教室内教員の会話に教室AVシステムのマイクを使うことがありうるが, この音声信号は教卓設置PCには入力できず*1, 収録用出力もなく, リモートへは送れない. USBヘッドセットまたはアナログヘッドセットで別に教員PCに入力する必要がある.

教卓設置PC・学生PCへの入力

マイク, スピーカー, Webカメラは備えられていない. 持込または貸出をUSB経由で接続して入力に使うことができる.

教卓設置PCのサウンド入力設定ではUSBオーディオバイスが見えるが, これはキャプチャーボード. 音声は接続されていないから選んでも入力はない.

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アナログイヤフォンマイクも使える.

教卓PCへのキャプチャ入力

OHC(書画カメラ)からのVGA入力*2, Blu-ray プレイヤーからビデオ入力を, 操作卓の(教卓設置PCへのCaLaBo)キャプチャ入力で選んで, 教卓設置PCのデスクトップのウィンドウに出すことができる*3.

OHCはカメラの向きを変えてホワイトボードに書いた内容を映すこともできる.

ビデオ会議ソフトウェア

Zoom, Microsoft Teams, Skype*4 は教卓設置PCにも学生PCにもインストールされていない. Google Chrome はインストールされているので, ブラウザで, Zoom, Teams, Google Meet が使える. Teamsをブラウザ内で使うときには入出力デバイスは選べず, Windowsサウンド設定にしたがう.

実施パターン

パターン1

設置教卓PC, 学生PCの両方に持込/貸出ヘッドセット/イヤフォンマイクを接続, 必要ならWebカメラも接続する. ビデオ会議システムだけを使って, 会話, 画面共有を行う. 当然, 教室内学生とリモート学生の区別はない. 教室内に多数のマイク/イヤフォンが存在するため, 教室AVシステムのスピーカーは操作卓でミュートしたほうがいいだろう*5. 1対1会話は(音波だけによる)直接会話を使ってもいいが, 学生全体への指示はプロジェクターやCaLaBo画面共有やAVシステムのマイクや対面会話を使ってはいけない(リモート学生に伝わらないから).

パターン1.1

教員も学生の全部または一部はノートPCを持込み, 場所と ru-wifi と電源だけを使って, パターン1を行う.

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パターン2

学生PCではヘッドセットを使わず, 教室AVシステムによる音声伝達に頼る. リモート学生の音声を教室に流すため, 操作卓でプロジェクタのソースとして教卓設置PCを選ぶ. 備付PCのサウンド出力はヘッドセットでなくスピーカーにする. 教員は, 設置教室PCのヘッドセットと, 教室AVシステムのマイクの両方に同時に話しかける. 教室内学生が全体に対して発言するときはワイヤレスand PC接続マイクが必要になってしまうので, 教員が復唱する必要があるだろう.

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パターン2.1

パターン2を, 教員持込PCを教卓にHDMIまたはMiracast接続して行う. 教卓設置PCにでるOHCの映像は, 別に教卓設置PCに起動したビデオ会議ソフトウェアを使って画面共有しなければいけない. が, そのくらいなら, 教員持込PCにカメラを直接接続するだろう.

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ビデオ会議システムによる違い(Microsoft Teams, Google Meet, Zoom)

マイクとスピーカーの設定を読み替えれば, Microsoft Teams, Google Meet, Zoom でも同様と思われる. ただし, ノイズやエコーやハウリングを低減するクラウド側のシステムの特性はビデオ会議システムごとに異なるので, これらの点については実験する必要がある.

*1:CALL教室では異なるかもしれない

*2:破壊せず抜き差しできてしまう状態

*3:キャプチャ入力は一部の学生用PCに送れなかったり固まったり可用性が高くない

*4:CALL実習室, 深草の実習室にはインストールされているそう

*5:ハウリングが心配になるが, 深草のCALL教室では, 学生全員がイヤフォンマイク無しでiPadSkypeを使っても, ハウリングは起きないという

manaba course への提出レポートを学生別に整理するには

商用LMSのmanaba courseでは, 学生さんの提出したレポートのテキストやファイルを教員がレポート課題ごとに全学生分まとめてダウンロードすることができます. これらを, 複数の課題串刺しで, 学生別に並べ替えや分類したい, ことがあると思います.

個々の学生の提出物を一覧するmanabaの機能としてはポートフォリオがあります. しかし, レポート設定時にポートフォリオへの保存を指定しておかなければいけませんし, ローカルマシンへの一括ダウンロードはできないと思います.

Windows の場合, 次の手順で, ダウンロードしたファイルを学生順に並べかえることができます. assignments のサブフォルダ allの中に, ファイル名=学籍番号 順にソートできる状態ですべての提出ファイルがコピーされると思います.

  1. 「提出物を1つのフォルダにまとめる 」にチェックを入れ, 課題ごとに zip をダウンロードする.
  2. 空のフォルダ(例) assignments を作り, その中にすべての zip を「すべて展開」する. (例) report-933913-1007977 など複数のサブフォルダができ, その中に .txt などの学生別ファイルがはいっている状態になる.
  3. assignments 内に, 次のバッチファイル collect.bat をメモ帳などで作る. 環境によっては, 半角\が半角¥と表示されることもある. 1.コマンドプロンプト起動. cd assignments した後, collect.bat を実行.

manaba の複数レポート課題提出物を学籍ソートできる形にコピー

オンライン入力レポートの場合は, 学生ごとに report.txt というファイル1個だけが提出されたかのような状態になる. この場合も上の方法は適用可能. さらに, テキストファイルを連結して1個にしたいと思うかもしれない. その場合は次のバッチファイルで.

manaba の複数オンライン入力レポート課題提出物を学生別に連結

ここではWindowsコマンドプロンプトのバッチファイルで書きましたが, もちろん, Python, Ruby, Perl などの言語で同様のことができます.

[改訂新版]Windowsコマンドプロンプトポケットリファレンス

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  • 作者:山近 慶一
  • 発売日: 2016/03/04
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)

Bunch of Papers

龍谷大学瀬田学舎のPCでビデオ会議に参加するためのヘッドセット・イヤフォン・マイク・カメラ準備

大前提:開室・貸出実施状況

2020年6月現在, 入構制限を行っています. セルフラーニング室や機器貸出の運用状況も平常と異なります. 確認してください.

実習室とメディア機器貸出

ソフトウェア

Microsoft Teams, Zoom のアプリはインストールされていません. Microsoft Teams, Zoom, Google Meet とも ブラウザ版を使ってください. Google Chrome はインストールされています.

ヘッドセット・カメラ

ヘッドセットについて, 現状に基づいて大胆にお奨めをするなら, 数の少ない貸出には頼らず, すでに持っている, または100円ショップなどで売っている安価な4極ヘッドセット*1を使い, 実習室PC用には変換ケーブル*2を使う, ことをお奨めします. ビデオ会議が特に多い人は, USBヘッドセット*3を持つことを検討してもいいでしょう.

CALL教室PC*4 実習室PC(CALL以外) 貸出 Windows ノートPC 貸出 MacBook
機種 Thinkpad T440s MacBook Air 13-inch Early 2014, 4GB memory, 1.4GHz Intel Core i5, macOS 10.13.6 High Sierra
備付ヘッドセット × × ×
内蔵スピーカー/マイク × ×
持込/貸出USBヘッドセット*5
持込4極ヘッドセット*6 *7 *8 *9 *10
持込/貸出3極x2ヘッドセット*11 *12 *13 *14 *15
持込Lightningヘッドセット × × × ×
持込Bluetoothヘッドセット ×*16 × ×? ○?
内蔵カメラ × × ×
持込/貸出Webカメラ ○?
スマホWebカメラ使用*17 × × × ×

貸出

ヘッドセット・カメラは, セルフラーニング室でその場での利用に少数を, またメディア機器貸出で学内使用向けに予約して, 貸し出しています.

そもそも論

ぜんぶをPCでやる必要はありません. スマホWi-Fiにつないで, PCの併用で, 音声(両方向)や学生映像の送信はスマホ, 教員映像(受信)や画面共有(双方向)や 課題やテストはPCでやるのもありです. Teams や Meet では複数の端末から同時にログインできます. スマホにふだん使ってるヘッドセットをつなげばハウリングの危険も小さくできます.

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microphone

*1:スマホタブレットなどでよく使われ, 100円ショップなどでも売っている.

*2:

と同種のもの

*3:

*4:3-B106, 107, 2-119

*5:

*6:スマホタブレットなどでよく使われ, 100円ショップなどでも売っている.

*7:要変換ケーブル

*8:要変換ケーブル

*9:f:id:hig3:20200622104025j:plain

*10:f:id:hig3:20200622104016j:plainヘッドホンマークだが実はヘッドセット

*11:

*12:f:id:hig3:20200622104005j:plain

*13:f:id:hig3:20200622104005j:plain

*14:要変換ケーブル

*15:要変換ケーブル

*16:自前のBluetooth送信機をUSBに挿しても動作しない

*17:iVCam - Use mobile phone as a PC webcam | E2ESOFT Turn your phone into a wireless webcam - Kinoni ‎「NDI HX Camera」をApp Storeで PCにつながなくても, PCスマホ併用で, 映像音声はスマホでやるというのもあり.

龍大のポータルが混雑したときのためのリンク集

(2023-08-12 更新)

Microsoft Teams のオンライン授業でグループワーク(ブレークアウトルームのような)

Microsoft Teams とは

Microsoft Teamsはビデオ会議を含むビジネスチャット. ビデオ会議部分はZoomと比べられ, 同時双方向のオンライン授業にも使える.

Teams には永続するチームとチャネルがあり, Office365とも連携して, 1学期間継続する授業を一貫して運営するLMS(学習管理システム)としても使える.

龍谷大学先端/理工学部では, 2019年度後期から Microsoft Teams を授業で, また, 学生サポートで利用している.

Update(2020-12-10)

forest.watch.impress.co.jp

Microsoft Teams にはグループワーク専用機能はない

グループワークは, 授業全体(10人以上)を複数のグループ(2-10人)にわけ, グループ内で議論や制作などの活動をさせ, 成果を授業全体に持ち帰って統合する手法. グループは, 1授業回内の数十分だけ継続するものも, 1学期間に渡って継続するものもある.

Zoomには, 1授業回内のグループワークに適した, ブレークアウトルーム, Breakout Roomsという機能がある. その場で参加者をグループ分けしたり, ホスト(授業担当教員)が各グループをモニターしたり, 一斉に呼びかけたりすることができる, 優れた機能である.

Teams には, グループワークにはこれ, という単一の機能は現時点で存在しない. 2020-01でPlanned, 2020-04-15時点でWorking on it, 2020-07-07時点で2020年第4四半期リリースの予定で開発中と表明されている*1.
現時点では, 様々な機能を選んで使ってグループワークを実行できる.

Microsoft Teams でグループワークする手順

1学期間1科目1クラスの授業が1チーム(TM)になっており, その中に何個かのチャネル(ch)があることを想定する. 受講者のみがメンバー登録済みのクローズドチームとする. どの方法も, クラス全体の名簿, またははその回の参加者名簿*2を教員が持っていて, 教員がグループを作成して, 手で設定に反映するか(方法1,3,4,5), 学生に伝えるか(方法1,2)することが必要である. 大胆に言えば, 短時間のグループワークには方法1を, 数回継続するグループワークには方法3を奨める.

方法1(グループ用グループチャット)

学内の教員の方へ: 操作動画がありますのでお問い合わせください. 実際の学生さんの学籍番号が映っちゃってるんですが, 編集で消すと何やってるかわからないので.

操作

グループチャット(テキスト, 音声, ビデオ)は, TMの枠組みとは独立して, すべてのユーザが開始できる. 画面共有や, ファイルタブなど, Teams会議に近い機能がある. 各ユーザは複数のグループに並行して参加できる(音声, ビデオは, クライアント(アプリ/ブラウザ)ごとに, 1個を選び, 他は保留する必要がある).

グループ編成を配布資料や口答指示でTMメンバー(学生)に伝達し, リーダーに他のメンバー(と教員)を含むグループチャットを開始してもらう. または, 教員が多数のグループチャットを自分から開始することもできる. グループメンバーリストから次のURL*3をグループの個数だけ, 作成し, 次々クリックしていく.

https://teams.microsoft.com/l/chat/0/0?users=student1@example.ac.jp,student2@example.ac.jp,ta@example.ac.jp&topicName=GroupNumber07&message=GroupNumber07のみんなよろしく.担当者樋口もはいってます〜

成果物

ダウンロード/アップロード/OneDrive を経由して授業全体に持ち帰れる.

モニタリングと介入

授業のTM所有者(教員)が各グループに介入するには, 全員のいる一般ch(やそこの会議)で発言するか, あらかじめ各グループチャットに入れておいてもらって発言する, 会議チャットで発言する, 各グループに対応するタグ*4を作っておいてメンションする. 強制的にグループ活動を終了することはできない.

多数のグループチャットがあると, 一度には1個の音声や動画しか見られない(他は保留)なので, 状況を一覧して把握するのは少し難しい. 多数の端末やブラウザウィンドウで開くことはできる. 各グループチャットでWordやOneNoteのファイルを会議用ホワイトボードとして使ってもらい, それを多数のブラウザウィンドウで開くと, ある程度は進行状況が一覧できる.

Cons

  • 別の授業で同じグループになったときはグループチャットが同一になって話が混ざる. 学科の科目で「(友達で)自由にグループ作れ」だとありそう.
  • 介入のために教員が多グループに入ると, 授業中に音声チャットが始まったときに, 多数の着信が起きる*5.
  • 介入のために教員が多グループに入ると, 授業後にグループが連絡を取り合おうとしたときにも, 音声チャットが教員にも着信してしまう*6.
  • ホワイトボードや成果物持ち帰り用として, 教員がテンプレートをグループチャット内で共有することが考えられるが, これらの共有ファイルはグループごとにグループ名を入れるなどして別々の名にする必要がある*7

    注意

    グループチャットは, 途中からメンバー追加したり, 削除したりできる*8.

方法2(グループ用Teams会議)

準備

ビデオ会議であるTeams会議は, 同ch内, 同TM内でも, 「予定」から何個でも予定できるので, グループの数だけ教員が予約する. グループのリーダーに予約してもらうこともできる.

操作

グループ編成を配布資料や口答指示でTMメンバー(学生)に伝達し, 自発的にそのTeams会議に参加してもらう必要がある. だれにでも他グループのTeams会議を覗き見できる.

モニタリングと介入

教員に限らず, だれでも, 複数のTeams会議に同時に参加することができる. クライアント(アプリ/ブラウザ)ごとに, 1個のTeams会議を選び, 他は保留する必要がある. 保留した状態でも会議チャットには書き込める.

授業のTM所有者(教員)が各グループに介入するには, 全員のいる一般ch(やそこの会議)で発言するか, 各Teams会議に入っていって発言する, 会議には入らず会議チャットに書き込む(話題にあった書き込みは難しい), 各グループに対応するタグ*9を作っておいてメンションする. 強制的にグループ活動を終了することはできない.

多数のTeams会議があると, 一度には1個の音声や動画しか見られない(他は保留)なので, 状況を一覧して把握するのは少し難しい. 各Teams会議でWordやOneNoteのファイルを会議用ホワイトボードとして使ってもらい, それを多数のブラウザウィンドウで開くと, ある程度は進行状況が一覧できる.

成果物

そのままチャネルに置くことでも, 授業全体のチャネルの「ファイル」に移動させることでも, 授業全体に持ち帰れる.

Cons

授業のチャネル内に埋没して, 後日にグループを探すのが困難になってしまうという(これに対して, 方法3,4,5はもちろんTM, ch が永続して独立して存在するし, 方法1ではグループチャットとしてチャット内に残る) 方法2は, 授業時間外や複数回にわたってグループ活動を継続するのには向かない.

だれはどの会議に参加しろ, という指定がわかりにくい. 会議に名前をつけるか, 別々のchで会議するか.

方法3(グループ用チャネル)

準備

授業全体のchと別に, 各グループに専用のチャネルを用意する. 長期間継続するグループ向け.

操作

グループ編成を配布資料や口答指示でTMメンバー(学生)に伝達し, 自発的にそのch/Teams会議に参加してもらう必要がある. だれにでも他グループのch/Teams会議を覗き見できる.

成果物

成果物は, そのままチャネルに置くことでも, 授業全体のチャネルの「ファイル」に移動させることでも, 授業全体に持ち帰れる.

モニタリングと介入

授業のTM所有者(教員)が各グループに介入するには, 全員のいる一般chで発言するか, 各グループchで発言する. 強制的にグループ活動を終了することはできない.

方法4(グループ用プライベートチャネル)

準備

授業全体のchと別に, 各グループに専用のプライベートチャネルを用意する. 長期間継続するグループ向け. プライベートチャネルへのグループメンバーの登録は, 手動でも, CSVから(管理者による)Windows Powershell スクリプトによってもできる(?). TMの設定によっては, メンバー(学生)自身にch作成とメンバー登録を行ってもらうこともできる.

操作

学生は自分が参加できるチャネルに参加する

Pros

チャネル/会議への所属をTM所有者(教員)が強制でき, 覗き見も禁止される. プライベートチャネルで立てた会議*10はチャネルメンバーに限定できる.

成果物

各チャネルの「ファイル」間を移動させることで授業全体に持ち帰れる.

モニタリングと介入

授業のTM所有者(教員)が各グループに介入するには, 全員のいる一般chで発言するか, 各グループのプライベートチャネルのメンバーになっておいて, そこで発言する. 強制的にグループ活動を終了することはできない.

方法5(グループ用チーム)

準備

授業のTMと別にグループの専用TMを用意する. かなり長期間継続するグループ(科目の中に異なるプロジェクトを1学期間で実施するグループが複数あるようなケース)向け. グループメンバーのTMへの登録はその組織での Teams 運用による.

操作

学生は自分が参加できるチームに参加する

成果物

持ち帰りは, ダウンロード/アップロード/OneDrive による.

介入

授業のTM所有者(教員)が各グループに介入するには, 全員のいる親TMで発言するか, 各グループTMの所有者/メンバーになっておいて, そこで発言する. 強制的にグループ活動を終了することはできない.

追記(2020-05-16))

Google Meet で同じようなことを考えている記事を教えていただきました.

Team Bot Break Out

Team Bot Break Out

  • 発売日: 2020/05/29
  • メディア: MP3 ダウンロード
Zoomオンライン革命!

Zoomオンライン革命!

*1:https://www.microsoft.com/ja-jp/microsoft-365/roadmap?filters=Microsoft%20Teams&searchterms=65332 https://microsoftteams.uservoice.com/forums/555103-public/suggestions/35000044-introduce-breakout-room-functionality

*2:会議主催者は, 会議中に参加者の本名のリストや入退場時刻をダウンロードできる Teams での出席レポートのダウンロード - Office サポート

*3:詳細なリンクを作成する - Teams | Microsoft Docs

*4:現在のところファイルからWindows PowerShellで作成することはできない

*5:放置しておくと, 参加した人たちだけで会話が始まるが, 着信音が鳴り続ける. 着信したらすぐ音声チャットに参加して, 保留するか切断する(あとから再参加できる)ほうがましか

*6:授業外では学生だけのグループチャットを作ってそちらを使え, と言う? 教員が自ら, または学生が教員をグループチャットから脱退させることはできるが, 次回の授業で介入するには, 学生さんにグループチャットへの追加をしてもらうか, 教員が再度自分を含むグループチャットを開始しないといけない

*7:チャネルの共有ファイルがSharePointに置かれるのに対して, グループチャットの共有ファイルは送信者のOneDriveのMicrosoft Teams Chat Files というフォルダにフラットに置かれ, グループメンバーに共有設定がされる. summary.docx というファイル名をいろんなグループで使い回すと, 1個のファイルが全グループで共有されてしまう(有用な使い方もあるかも?) . 翌年度の授業で同じファイル名を使うと, 過去のものファイルが上書きされ, 全学年で共有されてしまう. 共有ファイルと思ってたものが, 当初の持ち主が意識せずに消去しちゃう, ようなことが起きそう. 「このファイルは既に存在します。- 両方を保持?置換?」 というダイアログも, 特定フォルダへのコピーが起きていることを思えば理解できる. どこかのチャネルに共有ファイルを作って, それをチャットで共有するほうがいい?

Teams chat file-sharing demystified – Deltinger 365

*8:1:1チャットは別. ずっと2名であることがわかっている場合以外は, 最初から3人以上で始めた方がよい. 樋口はダミーのゲストユーザ BigBrother を入れて必ず3人以上チャットにしている.

2020年度前期オンライン授業下での学生さんへの学習サポート