成績疑義とは
履修要項での記述は以下です.
4.成績疑義 成績評価について疑義がある場合は、必ず所定の「成績疑義申出用紙」に疑義内容を記入した後、先端理工学部教務課窓口に提出してください。授業担当者に直接申し出てはいけません。 なお、申出期間および申出方法については、別途ポータルサイトまたは掲示等で確認してください。 履修要項(PDF)・変更点|龍谷大学 履修要項WEBサイト
提出できる期間は成績公開後3日程度なので注意*1. オンライン時期にはWeb formで提出していたこともありました.
疑義の内容が整っていて教務課で受理されると, 教員が確認や調査を行い, いろいろあったあとに, 成績を変更する, しないが決定され, 理由つきの回答が返ってきます.
以下に樋口の見方を書きますが, 個々の成績疑義を受理するかしないか, 成績を修正するかしないかは, 各学部の教授会が決めることなので, 各自判断してください.
成績疑義は, 基準に照らして成績の評価が間違えているときに学生が指摘する制度で, 基準の変更や, 基準を外れた成績をつけることをリクエストする程度ではないと思ってます.
教員は注意深く評価して成績を計算していますが, 答案を2枚まとめてめくってしまったり, (Excel的な意味で)計算ミスしたりする確率はゼロではありません. 「明らかに」おかしな成績に対して成績疑義が提出して指摘していただきたいです.
疑義になってる(と樋口が考える)例
- シラバスの成績評価で, 定期試験が0%より大きく, 自分は定期試験を受験した(白紙でない答案を提出した)が, 科目の成績が0点になっているとき
- シラバスの成績評価で, レポートが0%より大きく, 自分はレポートを提出したが, 科目の成績が0点になっているとき
- シラバスの成績評価で, 平常点が0%より大きく, 自分は平常点に含まれるという説明のあった活動を1つ以上したが, 科目の成績が0点になっているとき
- 提出, 実行しても評価が0であることはありえます. その場合はそういう回答があるでしょう.
- 学期中や事前に教員から部分的に伝えられていた評価と, 最終的な科目の成績が食い違うとき
- 客観方式のテスト100%の場合, 後から調べて自己採点したら, 何割の問には正解していたはずなのに, それと科目の成績とに大きな差があるとき
- いろいろな配点がありえます. 疑義では自己採点結果に言及するのがよいでしょう.
例えば, レポート/テスト100%の科目で, 教員の評価は50点だったが, 学生は70点の評価に値すると考える, といようなときは, 疑義は相当注意深く書く必要があるでしょう(レポートを書くよりたいへんでしょう).
学生がある程度自由に記述するようなレポートの場合, 教員はその分野の専門家なので, 評価を間違えること少ないです(上で書いたように, 計算ミスなどはゼロではありませんが). もし教員が評価基準(何文字以上なら何点加算とか)などを公開している場合は, その基準に照らして, 間違いがあると学生が推定できる場合などはあると思います.
疑義にならない(と樋口が考える)例
- こういう理由で点数をとれなかったので考慮してほしい
- こういう理由でこの単位をとれないと困るので考慮してほしい
- 全回出席して熱心にまじめに取り組んでいたので考慮してほしい
- 基準を外れた成績をつけることをリクエストしています.
- (シラバスなどで事前に示された)評価基準はおかしい
- 基準の変更をリクエストしています.
樋口から見た疑義
成績疑義が届くと, 自分がミスをしていたのではないかという恐怖と, 調査して回答を書かなくてはいけないという労力の予感から, ブルーになるのは確かです. が, 履修要項に定められている学生の権利, 教員の義務と思ってます. 疑義によって成績を修正する/修正しないに拘わらず, 成績疑義を提出した学生さんに悪い印象を持ったり, 不利に扱ったりすることはありません*2*3.
成績疑義への対応が終わったとき, または成績疑義がなかったとき, というのが, 学生さんにとっての「すべての課題を提出したとき」に相当するのかなと思います.