アルバイトをお願いしている大学院生の方々の一部に, Maple T.A. での問題作成についての長い業務指示(樋口の側から見ると「実習室での授業+実習」のようなもの)の後, 紙の問題とオンラインテスト化仕様をお渡しし, 実際に問題を作成してもらいました.
これまで, 数学オンラインテスト Maple T.A. の作問は,
- 紙の問題をもとに, 大学院生が, ランダム化なし, 代数等価で実装する
- 教員が書いた仕様とテンプレートをもとに, 数学とプログラミングに熟練した大学院生が実装し, 教員や大学院生がテストする
- 教員による実装と仕様をもとに, 数学に熟練した大学院生がテストする
などの手順でやってきましたが, より広い範囲を多くの大学院生の方々にやっていただくための一手です. という正当化をしてみたものの, 樋口の理解がやっと「実習室での授業+実習」で一斉説明できるレベルになってきたということかと.
特に線形代数のように答がひとつに定まらない問題(例「この部分線形空間の正規直交基底を1組求めよ」)の実装は, 線形代数の学習としても意味があるんじゃないかという仮説をたててみてます. 数学の作問学習というのは(特に小学校数学などのエリアで)盛んに研究されているわけですが, これは…共通するところと異なるところがありますね.