理工学部数理情報学科の3年次科目 計算科学☆実習では, Cのプログラムで計算したデータを可視化する, 統計量を計算するのに, RとRStudioを使っています(2018年度から). 教員の用意した R Markdown の例を参考に学生さんが分析します.
計算科学☆実習で RStudio 1.1とR Markdown を使う
昨年度も R と RStudio を使いましたが, R Markdown でなく R Script を使ってました.
- R Script は Rのコマンドと#から始まるコメントからなり, RStudio から docx として Export すると, コマンドとコメントをつなげて report にできます.
- 実行結果は R Script とは別の console や plot window に表示される. ある意味 Visual Studio などの IDE と似ている.
当時は, コードブロックのある R Markdown は複雑すぎでは?(学生さんごめんなさい)とか, 3,4年次で研究室配属された先にRはあってもRStudioはないかもしれない(RScript は, RStudio でない Rからそのままの形で sourcce できる), とかいろいろ心配して R Markdown でなく R Script を選択しました.
その後,
- RStudio は成熟し普及した
- RStudio のインストールは難しくない
- Jupyter Notebook などのノートブックの概念が普及した
- Python + Jupyter Notebook に負けていられない
ことから, R Markdown を使うしかないという結論に. 使ってみると,
- コードブロックを壊さない, は特に難しくない
- Markdown 内に実行結果が表示されるほうが直観的. Knit したときに正しい文書になれ, という要求をイメージしやすい.
ことから, R Markdown を使うほうが賢明だったみたい
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