樋口三郎の授業情報@龍谷大学先端理工学部数理・情報科学課程

樋口三郎の授業情報@龍谷大学先端理工学部数理・情報科学課程

計算機実習室ウォッチ(2010前期)

以下は, 龍谷大学の情報メディアセンターが運用する計算機実習室, eラーニングシステム, その他の2010年度前期の変更点のうち, 一ユーザである樋口が気づいたものを列挙したものです.

eラーニングシステムReLS(moodle)の新しいモジュールとコース

フィードバックモジュールが導入されました

学生に授業アンケートなどを行うための活動モジュールです. 編集モードで, 活動の追加 > フィードバック で設置できます.

従来からある小テスト(Quiz)モジュールでも, 学生に多肢選択や自由記入の回答を求めることはできましたが, フィードバックモジュールはより授業アンケートに向いています. 匿名でのアンケートが可能です. また集計結果のグラフなどを自動的に学生に公開することができます. アンケートフォームを保存して共有・再利用できます.

リメディアルコース統計学Iが導入されました

リメディアルコース 統計学I http://www.datapacific.co.jp/e_learning/p_up/p_toukei.html

高校レベルの平均, 分散から, 相関, 共分散, 回帰までカバーしています. 解説とテスト問題です.

従来のOfficeのコースと同様, 学生はだれでも利用できます. このような市販のeラーニング教材の導入は, 毎年度105月頃に希望調査があります.

moodle(eラーニングシステムReLS)について気づいたこと

これは新機能でなく, 筆者が最近になって気づいたことです.

「メールアドレスを公開します」オプション

フォーラムの投稿やコメントの追加を学生に通知するメールは, デフォルトではnoreply@r-els... という送信専用アドレスから送られますが, 教員からの投稿を見た学生が教員に連絡しようとしてこのアドレスに返信してしまうことがあります.

教員のプロファイル>一般の設定で, メール設定:同じコースのメンバーにだけ私のメールアドレスを公開しますを選択すると, 教員が投稿した場合に, 上記のFromアドレスが教員自身のものになります.

このように設定しても, 受講者以外にメールアドレスが公開されることはありません.

クイック評定の危険

これは理工学部のTT先生に教えていただきました. 課題の評定の画面で, 新しいウィンドウを開かずに次々に評定が入力できるクイック評定というオプションがありますが, 複数の教員/TAが同じ課題に対して同時に評定の変更を行うと, 先に保存した評定が後から上書きされてしまいます. 一人だけが評定を行う場合はクイック評定を使用しても問題はありません.

投票モジュールのいろいろな用途

活動モジュールのひとつ, 投票モジュールには, 得票数の上限という(投票という言葉からすると)不思議な設定がありますが, これを利用することで, 時間帯を指定した面接予約や, 希望に応じたグループ分け, 研究室配属希望調査などに使うことができます.

実習室導入ソフトウェア/ハードウェア

PDF形式での保存

Microsoft Office 2007では, 従来より, 名前をつけて保存>PDFまたはXPSでPDF, を選択することで, PDF形式で文書を保存することができました.

Windows Vistaに新たに無償のPrimoPDFが導入されたことにより, 任意のアプリケーションから, PDF形式での保存が可能になりました. 印刷する際に, プリンタとしてPrimoPDFを選択します.

http://www.xlsoft.com/jp/products/primopdf/

PDFファイルの編集

Windows Vista 新たに無償のConcatPDFが導入されたことにより, いったん保存したPDFファイルのページ削除・連結・編集などが可能になりました. Adobe Acrobat のような有償のソフトウェアと比べると機能は限定されます. また, Macでは従来よりプレビューでこのような機能は実現されていました.

http://www.ujihara.jp/ConcatPDF/ja/

PDF対応スキャナ

3B-101,102自習室に各1台, ADF付複合機Brother Justio MFC5890CNが設置されました. これを使うと, 複数枚からなる紙の文書をスキャンしてPDF形式でUSBフラッシュメモリに直接保存できます.

これを利用すると, 手書きや新聞,本のコピーを含むレポートをスキャンしてPDF形式のファイルとして, eラーニングシステムを通じて提出してもらうようなことができます. また, 資料を保存する際に, コピー機を使うのに比べてお金と紙の消費を減らすことができます.

従来から自習室に多数設置されているフラットベッドスキャナ CanoScan 5600F でも, 手順は複雑でまた紙1枚ずつのスキャンになりますがPDF形式で保存することは可能です.

携帯出欠確認システムattendの更新

  • 多肢選択によるアンケート結果をグラフ表示することが可能になりました.
  • 座席表を作成することが可能になりました.
  • 出席表作成が半自動化されました.

実習室Web質問予約システムcallta

これは情報メディアセンターでなく教員提供サービスです.

1-542,608,609,3B-105実習室で使用できます. 銀行などにある受付カードのように, 学生が予約した個別の質問を, 教員/TAが先着順に処理することができます. 質問の種類により分類して処理することもできます.