数学の問題で, 最終的な答はわかってるけど, どうやって求めたのかわからないときがありますよね. そういうときに, 実習室にインストールされている数式処理ソフトウェア Wolfram Mathematica の「ステップごとの解答」機能で, 過程を知ることができます(最終的な答も).
- 瀬田学舎の実習室の Windows または Linux で, スタートボタン > 数学・統計・分析 > Wolfram Mathematica を起動します. サイトライセンスの範囲から, 先端/理工学部の学生さんに限られます.
- (初回のみの設定) 編集>環境設定>インターネットとメール>Wolfram|Alpha サーバ を, Automatic から, https://ja.wolframalpha.com/api/v1/ に変更します*1.
Mathematicaユーザの皆様に、まだ正式にはサポートされていない重要機能のご紹介です。NB上でWolfram|Alphaが使えます。
— Wolfram Japan (@WolframJapan) 2019年9月23日
編集→環境設定で「インターネットとメール」のタブ→「Wolfram|Alphaの設定」のタブに行き、「Wolfram|Alphaサーバ」の欄に https://t.co/NtXo8UnzkL と入れます。
(つづく) pic.twitter.com/p2O3sze13y - Notebook のセルの先頭で = を2回押すショートカットで赤いがいがのアイコンを出し, 数式や日本語の質問を書きます. Mathematica の関数を書かなくても, 数式だけで, したい処理を予想してやってくれることが多いです*2.
- または, Mathematica の関数 WolframAlpha["数式や日本語の質問"]
- 様々な情報が表示されます. 「ステップごとの解答」や解法の種類を選ぶと, 過程が表示されます.
Mathematica サイトライセンス
先端/理工学部の学生さんは, このWolfram Mathematica を無料で個人PCにインストールできます.
Web, モバイルでは?
巨大な Mathematica のアプリケーションをPCにインストールしないと使えません. 自然言語処理はクラウドでやってるけど, 数学の計算はローカルのCPUでやってるから.
スマホで使いたい場合は Web版で.
- Wolfram|Alpha (無料版) ステップごとの解答は使えない ja.wolframalpha.com
- Wolfram|Alpha Pro for Students (有料版) ja.wolframalpha.com
というか, こちらがWolfram|Alphaの本来の形態. 有料のMathematicaの中からは, 追加の subscription なしに, Wolfram|Alpha Proが使える, ということ*3.
また, 機能は限られますが, 買い切りのスマホアプリもあります.
apps.apple.com人間による対面の instruction にまだ価値があるとすれば, 過程をreplayするのを越えたところにあるってことですね.

ハンズ・オン・スタートMathematica® -Wolfram言語™によるプログラミング
- 作者:
- 出版社/メーカー: 丸善出版
- 発売日: 2018/01/31
- メディア: 単行本(ソフトカバー)

- 作者:Sal Mangano
- 出版社/メーカー: オライリージャパン
- 発売日: 2011/04/25
- メディア: 大型本
*1:サポート対象外だそうです.
*2:Solve[x ^ 2+3*x+2==1,x] でなくx ^ 2+3x+2=1でいい.
*3:Raspberry Pi についてくる無料版 Mathematicaではどうなってるんだろう…