樋口三郎の授業情報@龍谷大学先端理工学部数理・情報科学課程

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第17回 manaba セミナー 参加レポート

学修支援・教育開発センターの2015年度のFD指定研究プロジェクトのメンバーにしていただいている関係で, 第17回manabaセミナーに参加. 龍谷大学ではいくつかの学部, コースがmanaba folio や manaba course を利用してきたが, 2015年度から全学的に manaba course の使用を開始している. また, 付属高校/との連携でも使用している. この関係で, 会場では, 学内会議ができるほどの人数の龍谷大学の各学部・センターの職員・教員と合流することになった.

資料はWebに出るらしいが, 一部をご紹介. 4会場パラレル.

manabaを「入り口」とした学内サービスとの連携 ~利用統計に基づくmanaba利用率向上への中央大学での試み~

2014年後期から manaba course を全学導入されたそうで, 龍谷大学の6か月先輩となる. いくつかの学部に既存のLMSや別の manaba course/folio instance があり, 徐々に統合していこうとしているという点でも共通点があり勉強になった. 教員の会議での書類配布や, キャリア関係の学生への文書配布など, 純粋な授業以外にも利用したり, 学内の他システムと連携をしたり, 多様な利用を通じて普及を図られているということだった.

5年間の運用実績から見えてきた利用率アップの施策 (東洋大学)

manaba course としては5年前から利用されているところは珍しく, その蓄積には重みがある. しかし, manaba course にとどまらず, 情報システムの大学への導入に関して, 職員の立場からのたいへん示唆に富む話. 組織内でのシステムの普及というミッションも, 営業活動のようなものかも.

樋口が2013年度にやっていたeラーニンググッドプラクティス共有プロジェクトも, 教員=一利用者の立場からMoodleに関してトライしたもの, と位置づけてみたい.

教員は理論構築できないものは黙っておいたり, 揺るぎない根拠を出せないものは黙っておいたりしてしまうが, 大量のデータと直観に基づき, 「この指標で見るべき」というような話はとても勉強になる.

また, 最近リリースされたばかりの respon (出席カードを単独のアプリとして切り出したもの)を有効に使った講演でもあった.

manaba 活用Tips ~授業での多様な実践事例と工夫~ (4事例)

セミナーでの多くの報告は, 全学または学部レベルだが, これらは, 担当者の裁量の利く科目の枠内の話. それだけに大胆な試みがされており, いい情報をいただいた.