ここのところ, 毎週土曜日に龍谷大学協定型インターンシップの事前学習を担当しています.
2013-07-06?土は, 12講時がビジネスマナー講座, 3講時が自校史学習. 私たち担当教員にとっても, それぞれの専門家から内容, 授業方法を学ぶ貴重な機会でした.
自校史について, いちばんの本質ではないところで個人的発見があったのでご報告. 龍谷大学には370年以上の歴史があるわけですが, 樋口の所属している理工学部数理情報学科は, 370年前から続いているわけではありません. 龍谷大学の設立は, 本願寺の「学寮」としてだったわけで. いつごろから数学を対象としていたかというと, 1875年に「学林」となって, 普通学の教育が始まったときからであるようです.
- 1875「学林」となる. 普通学(=仏教に限定されない学問)が開講され
- 数学について比例, 分数, 加減乗除, 差文? 対数用法, 累乗開法などの科目名(?)が見られます
- 物理について物理階梯という科目名(?)が見られます
- 1876 「大教校」となる. その中の普通教校の
- 英学科に物理,化学,論理学などの科目名(?)が見られます
- 数学科に算術,代数,幾何,三角術などの科目名(?)が見られます
ちなみに, 英学科というのは, 今でいう英文学科(英語学科)のことではないと思われます. なぜなら, 上記の2学科と並んで設置されているのが内学科, 漢学科だからです. 蘭学, 洋学のような意味でしょう. すなわち, 日本流の学問の学科, 中国流の学問の学科, イギリス流(西洋流?)の学問の学科, 数学の学科という構成と思われます. 数学科がすでに1876年にあって, しかも, 各文明の学問と並列されていた(?)という発見でした.