要約
LaTeX Beamerでもんたメソッドのスライド(PDF)を作った例. 穴埋め用の配布資料もdocument optionを追加するだけで作れる.
http://www.a.math.ryukoku.ac.jp/~hig/eproj/latex-beamer-monta
もんたメソッドと言っても, 片側からめくるアニメーションや効果音はPDFにはいってません.
経緯
物理数学II(2001)以来, 講義でスライドをプロジェクターで映すときには(i.e.板書中心でやらないときには), スライドの一部分を穴埋め式にして印刷した講義資料を配布している. Webには穴あき状態のままの講義資料を置いている. いちばん最近では現象の数学B(2011).
穴に埋めるべき情報はどうやって表示するかというと,
- そこだけ黒板に書く(穴に通し番号でも振っておく)
- OHC投影下で講義資料に加筆する(今ならタブレットでできる?)
- 最初から埋まっているスライドを使う(スライドをめくった瞬間に受講者全員がコピーモードに入ることが多い)
- スライドではPDFのページを複数使って, ポストイットをめくった感を出す(もんたメソッド = PowerPointでいう開始のアニメーション)
などいろんな方法がありうるし試してきた.
LaTeX Beamerでは, overlay (PowerPointでいうアニメーション機能. 文字や画像を次々に重ねて表示したり隠していったりするような複数枚のページからなるPDFを作る. この言葉はtransparencyを複数枚重ねるやり方から来てるのかな~)が簡単に使えるので, LaTeX Beamerにしてからはもんたメソッドを中心にしている(ここで紹介している例). slitexやseminarのときにはそれはそんなに簡単じゃなかった. prosper ではできたけど…(ところでslitexの赤青黄を別々にtransparencyに印刷する機能もoverlayって呼ばれてなかった?)
例題を解説しながら解いて説明するようなところでは, もう2ページまるごと穴, ここにノートとって, みたいなこともある. それは決してスライドを作る時間が足りなかったとか, 手書きの図を清書するのが面倒, とかいうことを意味するわけではない.
意図
配付資料の空欄を埋めてもらっています, というと, それだけで, あまりよく思わない人もいらっしゃるみたい. ここでは意図には触れないってことで.
ところで, もんたさんのフリップって, フリップを作ってから隠す場所を考えるのか, 隠す場所を意識しながらフリップを作るのか, どっち?